“コロナ廃線” はあってはなりません。
一緒に貴志川線を守りましょう。
Ⅰ.はじめに
令和元(2019)年度は、行政の支援が欠損補助から設備整備の支援に変わった中での4年目でした。今期も自立経営に向けて、「キシカイセイプロジェクト」を掲げて懸命の取り組みを進めてきました。
令和2(2020)年初からの新型コロナウィルスによる、外出自粛や学校休業の影響をまともに受け、令和元(2019)年度は和歌山電鐵発足以来最悪の厳しい結果となり、債務超過の状態が続いていることから、このまま経過すれば経営破綻に至ることが予想されます。
今後も沿線の就業人口の減少や少子化、道路整備も進むという厳しい状況が続きますが、貴志川線は私たちのくらしを支える公共交通としてなくてはならない鉄道です。
私たちは貴志川線を必要とし、応援する住民のボランティア団体として、住民の熱意と行動を集め、永続を目指して引き続き活動します。
Ⅱ.基本方針
地域の財産であり住民の足としてくらしを支え、また和歌山県観光の大きな資源である「貴志川線」の活性化と永続をめざすためには、取り巻く厳しい環境をみる時、もはや早急に「公有民営化」の実現を図る以外にないと考えます。
「公休民営化」実現を目標に掲げ、乗車人員250万人の実現めざして、住民の利用促進、イベントの開催、公共交通の整備促進などに、和歌山電鐵、自治体、関係諸団体と連携して活動を進めます。
Ⅲ.重点目標
- 「公有民営化」の実現に向けSNSによる気運の醸成と利用促進
- 快適・便利で利用しやすい貴志川線つくり
- 会員2,000人を目指し、組織の若返りによる活性化
- 大池遊園駅対向設備復活、日前宮~神前駅間新駅設置
Ⅳ.具体的な取り組み
- 住民の声と想いを結集して活動できる組織づくりに取り組みます
- 会員拡大へ積極的に入会呼びかけを行います
- ボランティアスタッフへの登録と、活動への参加を進めます
- 会員限定イベントを開催いたします
- 定例会への参加呼びかけを行い体制の強化を図ります
- 利用促進と貴志川線の魅力発信へ電鐵や地域と協働して取り組みます
- 「チャレンジ250万人」運動に取り組みます
- 新たな力の結集へ、各界に呼びかけ「貴志川線活性化プロジェクト」に取り組みます
- タケノコ掘り、じゃがいも掘り、貴志川線まつり、ウォーキングを中心にイベントに取り組みます
- 駅設備、ダイヤなど要望の集約と提言を行い、その実現をめざします
- 地域のイベントに積極的に参加し、地域の団体との協働に取り組みます
- 広報、PR活動に取り組みます
- 会報発行、入会促進リーフレット作成、ホームページの活用、「のぼり」の製作・掲出
- SNSによる情報発信の強化
- 地方鉄道の存続と活性化へ学習・政策活動に取り組みます
- 「公有民営化」についての学習